あれから100年。墨田区本所地区の防災意識。1月8日の活動報告。

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・42歳)です。

昨日は本所消防団始式でした。消防行事では、墨田区選出の東京都議会議員3名が順番で挨拶をします。今回は私が担当でありました。色々と話す準備をしていましたが、壇上で墨田区長、消防総監(第7方面本部長が代理)、本所消防署長の挨拶を聞いて内容を変えました。キーワードは「関東大震災」「被害想定」の2つです。

私は昨年6月8日の本会議一般質問で正にこの2つを重ねた質問(下記に議事録抜粋)をしたので、そこから本所消防団の皆様に1年間、地域住民を代表して防火・防災リーダーとして活動される事をお願いさせて頂いたのであります。

私が話した挨拶の要点です。
今年の9月で関東大震災から100年の節目となります。

昨年、10年ぶりに改訂された「被害想定」においては関東大震災級の地震が冬の夕方に発生すると1800人の死者が出ると予想されています。実際に関東大震災では7万人の死者が出ましたから、この100年で町の耐震化が進んだとは言えますが、被害想定が0ではありません。それだけに、何かあった時には、消防団の皆様のお力をお借りする事になります。

私が両国小学校に通っていた頃は、まだ関東大震災の体験談を読んだり聞いたりしていましたが徐々に昔のものになっている。11年前に起こった東日本大震災ですが、この10年でも風化しかけています。ならばこそ、あらためて、関東大震災が大きな被害をもたらした本所の地から東京中、日本中に「防災意識」を発信していきましょう。

どうぞ1年間、宜しくお願い致します。

2023年1月8日の活動報告
10:00〜本所消防団始式
13:00〜墨田区内
18:00〜本所消防団・賀詞交歓会
19:00〜墨田区内(新年会回り)

21:00~友人訪問

令和4年6月8日都議会一般質問議事録
https://www.gikai.metro.tokyo.jp/record/proceedings/2022-2/03.html#01
(以下、質問抜粋)
来年、令和五年は関東大震災から百年の節目の年となります。今回の被害想定では、関東大震災と同じ地震動である大正関東地震の被害想定を実施しています。
 関東大震災は、近代化した首都圏を襲った唯一の巨大地震です。都内でも約七万人の命が失われましたが、その半数以上が私の地元である墨田区にかつて存在した帝国陸軍本所被服本廠跡地で、そこに避難した住民が火災旋風に巻き込まれたことによるものでした。
 今回の被害想定では、大正関東地震の死者は冬の夕方で約千八百人とされています。被害が大きく減少したのは、この百年の都市計画や都市復興の取組が功を奏したものといえますが、関東大震災から約百年、東日本大震災から十一年が経過し、震災の記憶や防災意識も低下が懸念されます。
 そこで、来年の震災復興百年に向け、防災訓練やシンポジウム、セミナーなど様々な防災に関するイベントが連携し、相乗効果により都民の防災意識を盛り上げていくような工夫が必要と考えますが、見解を伺います。

総務局長答弁
関東大震災から百年に向けた取組についてですが、過去の震災の経験と教訓から学ぶことは、災害に強いまちづくりを進めることはもとより、都民一人一人の防災意識を高める上でも重要でございます。
 都はこれまでも、東日本大震災を踏まえ、防災対策を強化するとともに、震災記憶の風化防止に取り組んでまいりました。
 都民一人一人が災害を自らのこととして捉えられるよう、震災の教訓や、被害想定で示された防災対策による減災効果等を分かりやすく発信してまいります。
 関東大震災から百年の節目となる来年に向け、様々な発信方法を検討してまいります。

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