フランスの事件。「黒いスーツを着た男」を思い出す。

おはようございます。

フランスでのテロ。痛ましい事件の詳細が連日伝えられています。
私も日常ならば世界のメディアを覗き見して、アウトラインを認識すべきなのですが新年の公務が重なって中々時間が取れません。

さて、今回の件はメディアによっては「フランスの9・11」だと言います。
そもそも襲撃された「シャルリー・エブド」が掲載した風刺画とされ、実際に数年前にムハンマド風刺画を掲載して以来、脅迫が相次いでいたと言います。犠牲者の中には、警護対象者である同紙編集中の護衛警察官も含まれています。

すでに「アラビア半島のアルカイーダ(AQAP)」というイエメンを拠点とするテロ組織が犯行声明を出しています。イスラム教預言者への侮辱に対しての報復だという事で、故ビン・ラディンの意思と、後継者であるザワヒリ師の指導によるものと声明を出しています。昨年特にメディアで取り上げられる事の多かった「イスラム国(IS)」とは対立しているとも言われておりました。

そこで、フランスという国を見るとヨーロッパ最大の移民国家で様々な人種の方達が活動しています。その中で、かねてより、フランスは日本と同じように人口減少が課題となっています。その人口増に寄与したのが移民というのは言うまでもありません。その移民の方達がそれぞれでの扱いを巡って不満があるようです。経済政策においても、「生めよ増やせよ」だけで人口増加を導いても、持続発展可能な国家・都市のあり方を考えると、出産→教育というのはセットでの政策を実行しなければならないのかと考えた事があります。

とは言えフランスといえば「自由・平等・博愛」です。かつて9・11の時には当時のシラク大統領が「フランスの全国民がアメリカ国民と共にある」と言ったのは有名なお話です。その国で起こった惨劇にヨーロッパ全体のみならず地球規模で一つになりつつあります。これから、まだ様々な背景が見えてくるでしょうが決して対岸の火事とせず、私達も見つめ考える事が多いのではないでしょうか。

少し前に見た映画「黒いスーツを着た男」を思い出しました。「自由・平等・博愛」の精神とそれを逸脱する葛藤、移民の立場などが詰まった映画です。何とも言えない気分でエンディングを迎えましたが、今見ると見える情景も異なるかもしれません。

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