建国の父死去。しかし、この国の発展は続いていくのではないだろうか。

おはようございます。

「シンガポール建国の父」リー・クアン・ユーがお亡くなりになったニュースが日本にも届きました。

シンガポールは教育力の向上と共に、更に持続発展可能な国力を身につけているような印象を私は持っています。というのも、シンガポールを代表する大学は言わずと知れたシンガポール国立大学(NUS)で世界大学ランキングで上位にノミネートされるアジアの大学の一つです。歴史の流れは、1905年の海峡植民地時代の医学校として創立され、1980年にNUSとなりました。

このNUSが大きなチャレンジを始めた事が最近はチラホラと日本で見かけるようになってきました。というのも、歴史ある伝統国立大学がアメリカの名門「イェール大学」と連携し新たなイェールNUSを設立させたからです。

実際に私は現地で直接ヒアリングをしたわけではありませんが、日本で聞き取り調査をしますと2015年には新たに設備も出来上がり、2013年8月に開校していたわけですが、いよいよ本格的にエンジンがかかってくるようです。

ここでは学際的に学ぶのが特徴で、アジアでは珍しくリベラル・アーツに主眼が置かれています。伝統校ですと、中々守ってきた殻を破るのに勇気がいる事ですが国立大学が戦略的にこのような大学を設立し世界中から志願者が増え始めているようです。

実は2001年に私が私大連50周年記念事業で募集された学生懸賞論文「21世紀に期待される大学像」に私が応募した論文の発想が正に「イェールNUS」の発想でしたので、私は興味を持ったのです。勿論、私の論文は選に漏れたですが、その審査委員がこっそり私に手紙を送って頂き、内容については面白いものの、如何せん「リベラルアーツ」が「教養課程」と捉えられ「懐かしの唄」という評価になったとありました。

とは言いつつも、この学問こそが日本に必要だと思いは変わらず持ち続けており、テレビ朝日在職中には某国立大学で学際的研究をしている大学院に行きたいと掛け合ったものの今は仕事に集中すべきと却下されてしまいました。

だからこそ、私が東京都議会議員になって直ぐの頃から「世界で一番の都市・東京」を作るには「世界で一番の教育都市」にすべきだという思いを都の教育委員会とも議論を重ねてきているわけです。都立国際高校ではバカロレアコースがスタートしますが、この国際バカロレアというプログラム自体が専門知識を植え込むプログラムではなく、総合的な観点から思考力を身につける事が求められています。

私はそんな視点で戦略的な国家事業として大学を整備するシンガポールに関心が高いのは言うまでもなく、「建国の父」の偉業を引き継いだ現在の指導者層の見識にも学ぶ事が多いと思っています。

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