女子アナ内定取消騒動に思いを寄せて。

こんにちは。

最近、会う人によく聞かれるのが「女子アナウンサー内定取り消し」騒動への感想です。

私は元局アナであり、人に聞かれるのは致し方ないと思っております。
ニュースの鮮度から言えば時期外れな所もありますが感想を述べておきます。
但し、係争中でありますので本日はアウトラインだけにしておきます。

現在、キー局のアナウンサーは基本的に新卒採用です。
ですから、アナウンサーを目指そうという学生は早い段階からアナウンサースクールに通い自らを研鑽致します。その中には一生懸命アルバイトをしてスクール費用を捻出している学生もいるでしょう。

問題はそのアルバイトの中身だという事が今回の騒動で見えて参りました。

少なくとも、アナウンサーと一口に言ってもその役割は様々です。
ニュースキャスターも務める人もいれば、リポーターもいる。スポーツ実況もあるでしょう。

私はよくアナウンサー志望の学生には「等身大の自分」「人間力」「瞬発力」等が問われると助言させて頂いております。その時に、例えば大学4年間で海外に行っていた方もいれば、体育会でスポーツに打ち込んだ人もいるし、色々なアルバイトをしてきた方もいるでしょう。その一つ一つが個を形成しているわけで、どれも否定できません。

特に、私は局アナを引退しながらも、ご縁あってテレビやその他でアナウンサーとしてご用命を頂いてきたわけですが、一旦、違う空気を吸ったからこそ学んだ喋りの技術もあります。私が局アナとしてセンスが無かったのでしょうが、落語や講談の世界の話し方なども今の方が多いに学んでいるわけです。不思議なんですけどね。

今回のテーマとはズレるかもしれませんが、どんな経験も自分にとってマイナスは無いというのが私の感覚であり、その経験をいかに自分の今にフィードバック出来るかが大きな要素なんだろうと思うのです。

そこが長い目で見た能力の差なんだろうと感じるわけです。
入社前の期待度と3年後5年後の期待度が異なる人も少なくありません。
今いる後輩達には全力で一生懸命学んでメディアを引っ張って欲しいなと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です