東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・41歳)です。
ソウルで文化振興をディスカッション
11月17、18日の両日は韓国ソウルに滞在していました。内容ぎっしりの強行日程ですが、今回は公務ではありませんでしたが、私にとっては政策課題の1つについて、各作業ワーキングチームに参加する為の渡韓となりました。
今回のテーマは芸術振興。
特に、韓国はアジアの中でもアートなどへの政策が強く、正直、日本は差をつけられています。例えば、芸術家支援の一環としては、各種の税制優遇がある点です。私は東京都の文化施策には初当選以来、10年間続けて力を入れてきました。しかし、私が追いつきたいと考えているニューヨークとの差が埋まらないばかりか、韓国にも置いていかれる現状を変えなければと考えてきました。税制優遇があることで、芸術作品の売買等も活発化します。
私は芸術品で経済を動かせという事ではありません。日本においては、税制優遇がない為に芸術家が育ちにくいという側面があります。よく絵画作品が数百万円で取引されたと話題になったりしますが、画家さんサイド見れば売れた金額に所得税などがかかります。例えば50%残ったとします。その中には、アトリエの家賃だったり、画材道具代もかかります。1つの作品が数時間で出来れば、めちゃくちゃ高い時給ですが、何日も創作活動に没頭して出来上がった作品だとするならば、実際に自分が成長するための投資的経費を捻出しようとも思っても、ほんの僅かになってしまいます。
パトロン的な存在がいる日本の若手アーティストはほとんどいないでしょうから、中々チャンスを掴むのは容易ではありません。私は「芸術で世界で一番の東京」を目指してきましたが、このままではニューウェーブを作り出せないので、出来る中で色々な施策を提案し文化施策当局とも深い議論をしてきましたが、この税制変更は高い壁です。
なぜ芸術振興を重要視するのか
また、芸術のあるところに、政治・経済の実力者が集まります。日本にいるとイメージがつきませんが、世界中のVVIPが芸術を嗜んで、それを語りアーティストを支援しています。私は数年前からこの課題克服を目指してきましたが、コロナもあって海外に出る事が出来なくなってしまいました。今回は世界的なメジャーのギャラリープロデューサー、財閥ファミリー、政府筋なと様々な意見交換を重ねて、日本の若手支援及び才能ある若手の海外流出を防ぐ為の施策を考える時間でした。
ONE ASIAチャリティプロジェクト
また、私がアンバサダーとして参画している「ONE ASIAチャリティプロジェクト」の文化展開としてフィリピン、マレーシア展開の打ち合わせがありました。各国の仲間がソウルに集結というまたとないチャンスです。このプロジェクトは、スポーツ・文化の代表者達が日本国内外の子供達に希望の光を届けて「夢をあきらめい」をテーマに次世代の才能を発掘するプロジェクトです。
国内では、九州で5Gを活用した遠隔指導のネットワーク構築を急いでいます。一方で、文化面のリーダーとして、池内信介さんがいます。今回は彼ともソウルで会いました。フィリピンの学校に「絵の具」を届ける企画を進めています。自分達は貧しいからと、最初から諦めている子達の心をカラフルにしようと考えています。
これまで、スポーツ外交は多くの方が取り組んできましたが、文化外交も同様に頑張って日本のプレゼンスを高めていきたいなと誓ったソウル日程でした。
2022年11月17日の活動記録
06:00〜羽田空港
11:00〜ソウル金浦空港
12:30〜①ONE ASIAチャリティプロジェクト会議
16:00〜②ギャラリー訪問
18:00~③アーティスト意見交換
20:00〜④各界の方々と意見交換
23:30〜⑤友人達と意見交換
2022年11月18日の活動記録
10:00〜⑥韓国現代カルチャーミーティング
12:00〜⑦ランチミーティング
14:00〜⑧アートと連動したショップ展開
16:30〜金浦空港へ出発
18:30~金浦空港に到着
19:45〜フライト
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