維新の会で大阪はどう変わるのか。噂の出た頃から考えれば長い選挙戦だった。

こんばんわ。

大阪W選挙から一夜明けて、各メディアを占拠した感のある橋下徹氏。一体、大阪で何が起こっていくのでしょうか?各者の分析を見ていると、既存政党離れ。閉塞感打破を市民、府民が選択した。など色々と出てくるわけですが、実際に大阪都構想実現は4年後という具体的な目標も提示されました。

これからが大きな課題と向き合うことになる橋下氏。地方の大阪の事でありながら、最終的には中央の決定なくして大阪都は実現出来ないわけです。つまり、国会の議決として地方自治法の改正を実現させなくてはいけません。どのような作戦で事を進めてくるのでしょうか。

大阪W選挙は、だいぶ前から大阪政界関係者の間では囁かれていました。まだ煙も立たない頃から噂は聞いておりましたが、中々反応してくれる人が当時いなかったのです。私が何故、興奮したかというと知事が市長に鞍替えという大胆な選択もさる事ながら、辞めた府知事選挙には辛坊治郎さんを擁立すると言われていたからです。辛坊さんと言えば、私がアナウンサーとして目標にしていた人物の一人で、もう4,5年前になりますが、ご本人と話がしたく読売テレビに行かせて頂いた事があります。テレビ朝日の人間でありながら、温かく対応して頂き更にファンになったという次第ですが、その辛坊さんが知事選出馬なんて凄い事だと思っていたんですね。

そのうちに、辛坊さんが読売テレビを退社され、「いよいよか」と思っていましたが、徐々に年明け当たりから辛坊さんではなく、「○○だ」「△△だ」と首長経験者や識者の名前が挙がりました。事情通と見ていた在阪メディア関係者からも似たような話を聞いていました。

結果的に、こういった噂が有力者の知事選に立つ機会を潰したと言うことで「作戦のコマだった。」と辛坊さん自身が語っていたようですが、これが橋下氏の戦略であったならば恐るべき戦略家ですね。振り返ってみれば、橋下氏が初出馬で府知事選挙に出た時は自民党が担ぐ形でした。しかし、今回は自民党大阪府連が平松市長を担いでいるわけですから、政治の世界は魑魅魍魎です。

しかも、共産党が独自候補を降ろし橋下VS平松という一騎打ちの構図に持ち込むという展開も見られました。平松氏を自民党大阪府連、民主党大阪府連が支援し、共産も応援するという珍しい形になりましたが、最後は渡辺みんなの党代表も応援に入った維新が勝利を収めました。既存政党離れと言われていますが、やはり橋下氏の話題性が押し上げた投票率も無視出来ません。今回の投票率は60.92で4年前より17,31もアップしたのです。

実は、ちょうど1年前の今頃に埼玉県草加市で市長選挙が行われていました。木下博信市長(当時)と田中和明市議会事務局長(当時)の一騎打ちだったのですが、この時は勝った田中氏に自民・民主・公明・国民新党が推薦を出し、社民・共産が支持をするという平松氏以上にオール相乗り既存政党でした。しかし、投票率は33.17とかなり低水準で、浮動票が結果を動かす程にならなかったわけです。

2つのケーススタディから考える場合に、やはり大きな壁を乗り越えるには基礎票を凌ぐ高い投票率が必要であり、その為にはメディアを巻き込んだ発信力がいかに重要かが分かります。そして分かり易い争点の色分けも重要であると考えられます。「どっちも同じ」というままでは閉塞感を打破できません。「この人こそは」と光輝かなければならないわけですね。

結局は、これからの選挙は「政党」よりも「人物」が大切になってくるのでしょう。どんなに追い風が吹いていても認められない人は認められないし、逆にどんなに逆風でも選ばれる人は選ばれます。魅力あふれる人間になりたいと思う今日この頃です。

11月29日

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