最近ガソリンスタンドが減って困っていないですか?

おはようございます。

さて、過日に、地元の自動車整備業の皆様の組合に参加致しました。
出席者とは水素自動車について話題が盛り上がりましたが、ある方から職業教育の重要性について意見を頂きました。

私は昨秋の都議会・海外調査団において、正に「自動車マイスター」の下で、職業教育がどのように展開されているのかを実地で調査してきて身であります。その教育の必要性、重要性を認識している一人です。

例えば、先に挙げた水素自動車が普及し始めたとしても、この国の道を通行するのは従来型の自動車が主であります。いつ?どこで?水素自動車が普及するのかは分かりませんが、街場の整備工場に持ち込まれる車は従来車ばかりであり、街場のエンジニアが水素自動車に触れる機会はほとんどないはずです。

ところが、確実に世の中には次世代自動車がジワリジワリと普及していく中で、「次世代自動車はお断り」とするなんて利用していく上であり得ない話です。では、実戦出来ない次世代車については、同業組合や地域として集中的に学ぶ機会、触る機会を作っていかねばならないと考えるのがドイツ式であります。

最近の車はコンピュータが命になっていますから、コンピュータを理解していなければどうにもならないわけですが日進月歩です。そこに少しずつでも、裾野の強化という意味もあり勉強出来る環境を整えておく事が重要になります。

人類は「移動体」と共に自分達の生活の質を高めてきました。
ダイムラーが自動車を世に送り出し、T型フォードの生産ラインで大量生産が可能になり、自動車は大きな普及を日本でも遂げています。
ところが、最近、自分達の街はどうなっているでしょうか?

今まであったガソリンスタンドが廃業したりして、給油ランプが点灯してから慌ててガソリンスタンドを探すというケースはないでしょうか?私の地元でもスタンドは減っています。減っている理由には業界の構造的な背景も往々にしてあるのですが、これは本当に不便です。

地方によっては、ガソリンスタンドが無くなり過ぎて、給油の為にガソリンを沢山使ってようやく辿りつくという場面も見受けられます。勿論、自動車を保有していなくても生活に困らない方も沢山います。それでも、介護の場面や業務上自家用車が必要な人も沢山存在しています。

IoTが進むとどうなるか?想像してみましょう。
車に埋め込まれたチップや自転車や人の衣類に埋め込まれたチップが反応し、事故を未然に防ぐケースも出てくるでしょう。現に、海外ではIoTによって、自動車運転の癖を判別する事で保険料率を決定するという保険屋さんが出て来て運転習慣も変わりつつあります。

すると、もしかすると街場の修理屋さんに求められる事柄は、自然とこれまでの守備範囲を超えたものになるでしょう。BMWのiシリーズではボディの素材自体を従来のものから変えてしまいました。時代が進む程、学ぶ領域が増えていきます。その職業訓練を整備していないかなと最終的に困るのは私達一般ユーザーであるのです。

当然、ドイツのシステムをそのまま日本には持ち込めないでしょうが、継続教育という概念を大切にして、それぞれの技を持つ職人さん達を保護していく政策提言していく事の重要性を認識しています。冒頭で記した、組合の皆さんとの話ではここまでの議論は無かったのですが、今、自分が昨年行った海外調査の資料を見ながら、世界の潮流を感じながら思いに耽っておりました。

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