小池知事の予算案について(自民党都議の感想)

おはようございます。東京都議会議員の川松真一朗 (墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

 
「メリハリ」予算
さて、今週は小池都知事就任して初めての予算案が発表され各メディアでも報じられています。「メリハリ」をつけるという事で、メリーちゃんとハリーくんという都職員デザインのキャラクターまで登場しました。
 
さて、この予算についての率直な感想を記しておきます。これまで私は改革派首長と呼ばれる人々の行政の進め方を見つめてきました。学生時代には北川三重県知事の手法を21世紀臨調という政治改革を提言する組織の雑用係として学んできました。他にも、中田宏氏や橋本徹氏という首長のやり方をみていると、「予算は全て」という認識でいました。都議会議員になってからも、舛添知事の予算案など、毎年どんな色がつくのかと検証をして参りました。
 
舛添カラーが・・・
今回の小池知事の予算案は大胆にバサっと大なたをふるった形跡はあまり無く、目立つ所では舛添知事時代に肝いり政策だったか「延遼館」復元事業にストップがかかった事でしょうか。これは浜離宮内に明治25年まで存在した日本初の西洋風の石造建築物で、迎賓館として使用されていました。オリンピックに合わせて復元をと舛添知事が力を入れてきた事業です。
 
それ以外は、これまで私達が推し進めてきた都政事業について継続が主で、東京の進むべき方向性については変わりはありません。小池都知事も東京選出の自民党国会議員として歩まれてこられてきた以上、根本的な立ち位置は近いんだという事を認識しました。
 
復活予算廃止の効果
その中でも、今回の予算作成過程で注目を集めた「復活予算の廃止」に基づく、各団体の知事ヒアリングも一定の効果があったと思います。それは「透明性」の視点から、要望の場面がネット中継された事です。これにより、都議会各会派や各機関に予算要望してきた団体の中でも、希望に基づいて非現実的な要望を行う組織もありました。それは、自民党なら自民党、各関係期間がフィルターの役目を果たし取捨選択をした上で、行政側に要望してきたという経験があります。つまり、先に要望を受ける私達の側も常識を持って、行政に働きかけてきたので、何でもかんでも力づくで予算を獲得するのが復活制度では無かったのです。
 
都民生活の向上へ
ところが、今回の中継下での要望では、無理難題を一発勝負で小池知事に要望してきた団体は目に止まりませんでした。ただ、これが良かったのか悪かったのかはまだ分かりません。ある面では、節度ある要望に留まったとも言えますが、逆の面では、思い切った本音で現場の声が十分に出せなかったという見方もあります。私としてしたは、要望の相手が誰であれ、都民生活の向上に資するという本質で各団体さんと話を独自で行い、本当に必要な政策展開をしていくべしと考えています。
 
都議会はこれから予算特別委員会が開かれて、この辺りについて徹底的に議論されていきます。
 
 
 
 
 
 
 
 

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