取り戻すのが難しくなってしまう東京都政と五輪計画。

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

 

決算審査続く

さて先週1週間は都議会において平成28年度の決算審査が行われました。総選挙翌日の月曜、水曜、金曜と生活文化局所管分・教育庁所管分・オリンピック・パラリンピック準備局所管分と行われました。

 

文化事業について

私からは文化事業については、昨年のリオデジャネイロ大会で発信した事業について。これはリオ出張費用が膨らんでおり数字だけを見ると「無駄遣い」と言われかねない状況ですので、私からプログラムに参加して頂いたアーティストや協力者の皆様、あるいはブラジルの地で参加された皆様の思いを引き出す質疑としました。

 

教育庁について

教育庁については、特にこれまでの知事がやっていなかった事が平成28年度事業でありましたので確認を致しました。

 

それは、小池知事→都教育委員会→各学校長という連絡系統で昨年度の都立学校卒業式で知事のメッセージを読むように各学校へ依頼されたという事実の確認でありました。 都教委は過去の都知事に事例が無かった事から、他の地方自治体の例、法的問題がないかを確認して各学校へ知事の意思を伝えたという背景が質疑を通して見えてきました。

 

制度上・法律上に問題はありません。しかし、18歳投票権が導入で敏感になっている現場に、小池人気絶頂期に都議選を控えたタイミングでそういう指示を出される首長サイドの配慮が見られませんでした。

 

オリンピック準備ついて

オリンピック関連では、環状2号線が2020年大会に間に合わない事が大会計画の様々な所に影響を及ぼしている問題で、そもそも小池知事は「環状2号線の重要な役割を知っていたのか?」というテーマで質疑致しました。

私からは、平成28年度に都職員がその輸送計画をしっかりと知事に伝えたのかを確認した所、知事就任後に大会輸送計画について、本年1月には環状2号線の国際オリンピック委員会への約束について説明をされたとの事であります。

 

重要性を知りながら進めなかった知事

この質疑は毎日新聞でも取り上げて頂きましたが、小池知事は環状2号線の重要性を知りながら豊洲市場移転をいたずらに止めていた事になります。現在、豊洲市場への早期移転を目指す姿勢に転換されたわけですが、昨年移転にストップをかけた時と豊洲市場は物理的に大きく変わるポイントはありません。かかる責任は知事の政治判断のみに集約される事を意味します。

 

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今回の委員会質疑を通して、ハッキリと説明した事実が浮かび上がりましたから、都知事におかれては今後「知らなかった」という言い訳は通用しないのです。本年1月ですと、ギリギリの時期で、環状2号線用地となる築地市場地内の約450メートル部分だけでも工事着工の手を入れるという苦肉の策も一縷の望みとしてあったわけです。国際公約を知っていながら、最善の可能性にかけなかった知事の考えを今後の議会で述べて頂きたい所です。

 (追記)

さて、このブログを上記まで終わらせようと思いましたら、この環状2号線をめぐる委員会について、都民ファーストの都議から下記のツイートがあったと私の元に情報が入りましたので、このツイートの感想を記しておきます。

私が言いたい事を言っているのはそうかもしれませんが、あくまで知事就任後、本年1月にIOCへの約束を知事に説明したという明確な答弁を受けての私の発言です。そもそも、私の発言に不満があるならば、直後に挙手をして委員会中に発言すれば良いですし、私の直後には都民ファーストの議員が発言をしておりますが、一言たりともこの発言に触れませんでした。 

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