おはようございます。
先程、フジテレビの報道番組が終わりました。野田内閣の船出であり、朝から注目していました。
閣内不一致があるのではないだろうかとも指摘されておりました。
そもそも、マニフェスト見直し派とマニフェスト堅持派がいて、その両方から大臣が出ています。
経済政策ではTPPでも意見が分かれています。増税政策もそうです。
そもそも、民主党には右派もいれば左派もいると言われていて、党の綱領がありません。
そんな政党が党内融和・挙党態勢という名の下に一つにしようとしたら、あんな人もこんな人も入閣するのは当然のことです。
これで勝負する。一本の柱。こだわりが今一つ見えてきません。
どうも「どじょう」「泥臭く」のイメージに引っ張られて過ぎているように思います。
例えば、両国国技館の周辺には沢山のちゃんこ屋さんがあります。
川崎だったら鳥の味が素晴らしいだとか、照國だったらスープとか。友路だったら味噌が効いているねとか。少し離れた森下の深井だったら主人のトークが絶妙とか特徴があります。
もっと一般的に言うと、無数のちゃんこ鍋が存在しますが「しょうゆだ」「みそだ」とか強みがあります。
しょうゆの濃さ、味噌の種類によって合う具材が変わってくるのです。
ところが塩に関しては、どんな具材でも対応できちゃうんですね。
つまり、巡業先でどんな支援者がどんな差し入れをしてくれるか分からない時にベストな選択が「塩ちゃんこ」なんです。差し入れ頂いたのに「今日は味噌ですので明日のしょうゆに合わせます。」なんて言ったら支援者は気分が悪くなってしまいますよね。
つまり、「しょうゆ」や「味噌」の種類にこだわりにこだわって一つの芸術的な味で勝負するちゃんこ鍋ではなくて、別に何でも(誰でも)いいやみたいな雰囲気漂う「塩ちゃんこ鍋」のような内閣に見えて仕方が無いのです。
これはどじょう鍋とも程遠い内閣です。下町で「どじょう」と言えば、台東区の駒形どぜうがあり、江東区の伊せ喜があります。両国橋の東詰には桔梗屋があります。それぞれ、雰囲気が異なり売りが変わってきます。
そう思うと、党内融和は喧嘩せず一致団結していこうという姿勢では印象良いですが、本当に政策遂行で行き詰まらないかという不安も出てきます。そこで調整するのが藤村官房長官であり輿石幹事長なんでしょうが、そこに仙谷政調会長代理がいて、城島幹事長代行がいます。少なくとも、これまでの政治経歴を見れば明らかに政治思想が異なるように見えます。
私の師である小野晋也先生と松下政経塾1期生同期の野田佳彦総理ですし、これまでの政策展開、国家観を見ていたり先の代表選挙を見ていてもブレない人だなと印象でした。ですので、ハナから批判的に見ているわけではありません。むしろ、野田首班指名後には、野党は警戒すべきというブログも書きました。特色を「どじょう」というキャッチフレーズに引っ張られる事無く、地道な政権運営で私達に冨と繁栄をもたらして欲しいという思いはあります。
加えて、心配なのが内閣支持率の高さです。よく考えてみて下さい。
1週間前まで、ほとんどの方が知らなかった野田総理。1週間前の人気者は前原政調会長でした。ところが、この1週間メディアが報じ続けた事で、大きな政策を内閣として実現させたわけではないのに、何故60%超か?と首を傾げざるを得ません。野田内閣が驚異だなと思ったのは、恐らく低支持率で始まるだろうからジワジワと根を張ってくるだろう。小渕総理のように「凡人」「冷めたピザ」が始まって、着実に浸透していったモデルケースを考えると怖いなと思っていました。が、この高支持率です。とてつもない期待感で内閣がスタートしました。ちょっとした停滞が命取りになってしまうかもしれません。
菅VS小沢の代表戦選挙より盛り上がらなかったのに、菅内閣発足より支持率が高い。プレッシャーが大きくは無いかと危惧します。「どじょう」ばかり取り上げられますが、「雪だるま」もメディアが取り上げて徐々に大きくなっていくイメージを世論が持ってくれるのかポイントになるのではないでしょうか。
とにかく国難を乗り越える。こが与野党問わずの大きな課題です。
心配なのは入閣に当たり、どこまで政治資金の面で身体検査をしたのだろうかという事です、早速、野田総理の事が出ていましたが、他の大臣についても特別調査チームが調べているかもしれませんので。
9月4日
追記:先日の私の車座集会に見慣れない方が数名おりましたが、後で分かったのですが役所に勤める方だったそうです。
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