66回目の終戦記念日に考える。墨田区の英雄・勝海舟は時に日本史に登場しない!?

こんばんわ。

今日は66回目の終戦記念日です。あれから、焦土から立ち上がり経済大国へと日本を牽引してきた先人達に敬意を表するともに、先の戦争とは何だったのか?時間とともに風化させず、「戦争を知らない子供達」の子供・孫達はより考えていかなければならないと思います。戦争の解釈を巡っては、人各々の見識がそこにあるかと思います。いわゆる右・左の論理に嵌め込むのではなく真実を知るという重要性を感じます。

総理の靖国公式参拝が問題とされる理由の一つにA級戦犯者の存在があります。代表が東条英機と言えるでしょう。陸軍のリーダーです。陸軍に攻撃された側から見れば東条は×です。一方、真珠湾等の攻撃をされた側から見れば海軍の山本五十六が×なのです。これが当事者によって見方が変わる歴史なのだと事ある毎に実感するわけです。そういえば、先日の朝日新聞・天声人語に夏至は謹厳なイギリス人なら「昼が一番長い日」とフランス人なら「夜が一番短い日」と夜の活動者から捉えた二通りがあるとありました。

いずれにしても、ポツダム宣言を受託した事で日本は敗戦国として新たな歴史を歩む事になりました。GHQが作った憲法がそのまま残っています。経済発展を優先させる為、日本憲法は平和憲法だと言い切り経済発展策を投じたのは吉田茂です。ところが、GHQも吉田も「すぐに改正されるだろう」と思っていたそうですが、未だに手がつけられないまま66回目の8月15日を迎えています。

そんな中で今夏、歴史教科書をめぐって大きな動きがあった事をご存じでしょうか?私は地域での活動報告座談会では少し触れてますが、4年に一度行われる教科書検定を通過した今夏の教科書採択は実に大きな意味を持ちます。それは、安倍内閣の下で教育基本法が改正され、その新法下で初の検定だからです。

新法ではこれまで無かった「伝統を継承」「我が国と郷土を愛する」などの文言が明記された事で教育が右傾化するという指摘もあります。これは上記にも述べたように歴史の見方は様々ですので、これが正しいんだという主張が万人を説得するのはどのベクトルからしても大変な作業になります。

今日は歴史教科書について7社のうちコレが良い悪いという指摘はしませんが、知られているようで知らない中身に触れていきます。私は墨田区を愛し、この地を東京中、日本中、世界中に発信していきたく区長選挙に挑戦しました。現在は捲土重来を期し区内の皆さんと意見を交わしています。その墨田区の英雄を挙げよと言われれば勝海舟と答える方が多いのではないでしょうか。その勝海舟ですが、7社のうち2社のものには登場しません。墨田区役所横に勝海舟像が建つ程、地域を代表する人物ならば登場率100パーセントになって欲しいと思う区民は私だけでしょうか?海舟か登場しない歴史教科書では幕末から明治維新のへの移行期をじっくり学べないと思うのですが。また、身近なところで言えば二宮尊徳、徳川光圀もほとんどの教科書に出てこないのです。歩きながらも本を読んでいた徳のある人物である尊徳。困っている人を助けようと各地を回った水戸光圀が出てこないんです。むしろ、教科書には出てこないが家庭では教えられているというレアなケースでしょう。

歴史を学ぶとは先人達からのケーススタディであり、それをどのように捉えるかは各々の見識の差。それまで生きていた環境の差であるはずです。私は右傾化する左傾化する、そんな表現が飛び交ってしまうこと自体が不思議でなりません。正しき方向に誰もが向かえるようにならないかと思うわけです。「良い国、良いふるさと」を子や孫の世代に残したいと考えるだけなのです。今年の8月15日。少しだけでも、自分達の祖先の思いを考えてみては如何でしょうか?私自身も先人達が残した膨大な史料全てに目を通したわけではありません。今、時間があれば国会図書館に足を運び研究活動に時間を割いています。見かけたら声をかけて下さい。

8月15日

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