首都圏首長の政治決断は無いのか。

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・40歳)です。

森田知事の報ステ出演
そろそろ、世間の空気を読みながらコロナ対策をしていく首長達も考え方を変えるべきではないだろうか。3月2日の報道ステーションに森田健作千葉県知事が出演。事前に報ステ出演をテレ朝社員から聞いており、どんな話をされるのか注目をしていました。緊急事態宣言について「解除か延長か」をMCの小木アナがどこまで突っ込むのかポイントと見て10時を待ちました。ただ、最初にお伝えしておくが、私にはストレスの溜まる内容でした。

まず、初っ端のやり取りを再現すると、下記に報ステのリンクも貼っておきますが、リアルタイムで見ている分にはかなり悶々としましたが、あらためて動画を見ても同じでした。

小木アナ
「いずれにせよ、明日以降でも、緊急事態宣言の前(期限となる3月7日前)には、1都3県なのか千葉県単独かわかりませんが、とにかく県としての要望を(国に)伝えるべき機会がくると思いますが、どういう事を国には伝えたい、要望したいと考えているのか?」

森田知事
「そうですね、まずですね、1都3県が一体となって進んでいこうと、これは確認しているところです。それと同時にですね、各都県、みんなですね地域、言うなれば状況が違うんですよ。ですから我が千葉県においても、その違いをまずはしっかり説明して、お国の考えも聞き、そして1都3県として、こうしたいとか、または私の千葉県としては、是非こういうお願いをしたいと、そういうことを要請をしていきたいと思います」
小木アナ
「ズバリお聞きしまうすが、どうなんでしょう。3月7日の解除はして欲しくないという状況なのでしょうか?」
森田知事
「あのね、これね、ちょっと千葉県の状況を言わせて頂きますと、確かに県民の皆様のご努力によって一時はずっと(感染者数が)減少してきたのは事実なんです。ところが、最近になって下げ止まりになったんですね。ちょっと上がったりちょっと下がったり色々してたわけです。でもね、実は今が一番大事なんです。例えば風邪でもそうでしょ。風邪でも治りかけっていうのが一番大事なんですよ。その時、ちょっとまた良くなったり悪くなったりするんです。その時にしっかりと療養(?)するか、または安心するかによって、悪くなったり良くなったり、ヘタするとぶり返すことになる。

ですから私は今県民の皆様に千葉県は一時よりは減少傾向にあるけれども、今違うよと。ところが今、少しずつ上がっているよと。ここが一番大事だよとそういう事をお願いしているところでございます。ですからね、じゃあ7日までの解除についてはお前どう思うんだと?これは今の状況をしっかり分析し、またお国にも理解してもらって、勿論7日まで解除できるように私達は頑張らなければいけないと思っています。しかし、今の千葉県の状況を見てみますと、これ以上増加するような傾向にあるならば、これはね解除というのは難しいんじゃないかと思っています。」
小木アナ
「今日は87人でした、正に今がホントに分岐点だという事で、これ絡んだと。もう数日増えてくるということがあると厳しいという事なんですね」

森田知事
「そうです。ですから今が大事なんですよ。ここで私たちが頑張るか否かだと思っています」

(1都3県の医療提供体制などを見比べて、千葉県の状況が悪いという説明)
小木アナ
「このままですと、1都3県が一体だという事だと、このまま全体が解除できないこともあり得ますね?)

森田知事
「これから1都3県で話をしていかなければいけないし、国の意向もあるでしょうけども、これは我が千葉県は、まさに崖っぷちであると思っています」

▶詳しくは「報道ステーション」公式ホームページで

医療か経済かも見えてこない
つまり、森田知事として、どちらに進むかが明確ではないのです。私は再三再四、各所で述べてきましたが、「医療体制整備」「経済活動活発」は現状では両立は厳しいわけです。その上で、経済活動を止めてでも「医療提供体制を整備する」と決めて1月2日に4知事で西村大臣の所へ「宣言発出」要請に出向いたわけです。森田知事にしても、東京都の小池知事にしても、じゃあこの2ヶ月間に何をしてきたのか?これを検証しなけれれば、単純に「自然減」を待つことになってしまうのではないでしょうか。

上記のように、小木アナがストレートに質問しても全く噛み合わない議論です。都議会の小池知事答弁も似たようなものです。仮に「解除を求めて要請者が増えたら各知事のせいにされてしまう」という自己保身的な考え方で、はっきりとモノを言えないないと、都民県民は、あるいは役所の人間も方向性がバラバラになってしまいます。通常でないことは、誰もが分かりきっている事です。予想される事態として、解除されても時短要請は各都県で続けるはずです。

まだ続く東京の言葉遊び
この一年間、コロナ対応に臨む政治家の姿を見て、責任と権限の所在が明確ではない事が多々あります。
東京を見てみると、直近7日間の感染者数の平均は263.1人となり、1週前・2月23日の318.3人の82.7パーセント%。ただ都が感染抑制の目安としている「7割以下」を約2週間上回っています。

小池知事「ずっと7割ずつ減らしていくということを目安にしていたんですが、だいたい8割、9割に近いんですね。もう一段ギアを上げないと、またこの間では間に合わないという事態が生じているのではないかという分析があります。」

だとするならば、何のギアを上げるのか?そして、知事はどんなギアを入れてきたのか。広く都民や近隣県の皆様への抑制はお願いしてきたが、自身がおられる東京都庁はどうなのか?直ぐに知事様の方針が変わるので、もうギアを入れる気力がないくらい現場の職員はヘトヘトになっています。ただ、都民の為の使命感1つで走り抜こうとしているのです。知事の覚えめでたい「ゴマスリ」「ささやき組」が仮想敵を作ったりするが故に、現場を無視した方向性の指示の連続になっていないか自己確認すべきではないかと思うのです。

同様に報道ステーションを見ていて、森田知事にどんな情報が入っているのか気になりました。東京で起きてきた事を参考例として準備していれば、もう少し様相は変わっていたのではないかと。都議の私が言うのも変ですが、森田知事自身の緊張感が率直に伝わりませんでした。危機なら危機なりの画面の見え方があるわけです。

東京の《ごまかし》も整理して
東京は東京で、重症者カウントの怪しげな数字も出てきました。正直言って、私は本当に、憂国の士が集うなら、知事も、役人も、議員も、党とか関係なく一致団結して事に当たるべきだと考えています。国と都県の対立も不毛です。でも、今は、コロナ対応の目線、設定がズレまくっているので、これを調整する為には所属する都議会自民党の基本姿勢とも反する行動を取らなければなりません。本当に僅かなズレの連続が大きな「間違い」に繋がっています。

来週、3月9日には自民党を代表する形で55分の質疑に立ちます。私の未熟なところですが、今は誰も信用できないので1人で質問を作っています。役人は自分達の都合で、資料や答弁を作成します。こちらの手の内が見えると煙幕張る答弁を作られてしまいますので。少しでも核心を突く質問をしたいと考えています。昨年は、知事と副知事に無駄にダラダラと話されて持ち時間を消されてしまいました。この反省点も活かして参ります。

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