聴覚障害者との共生社会を実現させたい。

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

 

新しい時代へ向かう

「舞はんど舞らいふ」というNPO団体があります。

基本的には代表の榎本麻也さんを中心としたダンスグループでありレッスンスクールです。ところが私もひょんな事から縁があり、こちらの皆さんが取り組む活動を知ってから熱烈な応援団となっています。

 

その活動というのは健常者と聴覚障害者が一緒にダンスをするという内容です。先月のNTV系列で放送された24時間テレビでも、浅田真央さんが聴覚障害者の皆さんとタップダンスに挑戦するという企画が放送されました。私はとても共感し注目をしていた放送でした。当然、聴覚障害ですから「メロディに合わせる」という健常者が当たり前の事が出来ません。それ故に、リズムを取って、周りと揃える難しさがそこにあり、これが大人数になればなるほど至難の業であるのです。

 

手話ダンスチーム「inspire」

前述の榎本さん自身も聴覚障害を持つダンサーと共に手話とダンスを融合した、手話ダンスチーム「inspire(インスパイア)」を結成して多数のイベントに出演したりしてきました。引用の動画は、少し前のものですが、どの方が健常者で、どの方が聴覚障害者か分かりますか?どう見ても、ここのダンサーは音楽を聴いて、メロディに合わせてダンスしているようにしか見えません。

 

 

ここまで仕上げてくるには私達の想像もつかない努力があったと思われます。榎本さん達は「指」と「光」で聴覚障害者の皆さんと気持ちを1つにしているのでした。こういう活動を知って、私は感動すると同時に、聴覚障害者の皆さんを取り巻く社会環境の問題点なども気付くようになってきました。例えば、乗っている電車が急停車します。通常であれば、車掌さんや駅員さんが事情を知らせるアナウンスを繰り返し流します。しかし、いくらアナウンスを放送しても彼らの耳には届かないのです。今、新型車両の情報提供装置はバリアフリー新法に対応するシステムが設置されます。そこには以下のようなメッセージが表示される事になっています。

 

 

 

だからこそ、何が起きているのか分からずただ不安感に襲われる事を知りました。外見上は全く健常者との区別がつきません。ですので、身体障害者であれば周りの方々が気遣って動けますが、聴覚障害者だとそういうケースは稀です。そんな話を知る事になったのも「舞はんど舞らいふ」のおかげです。

 

 

(今年5月の公演の様子)
 

まだまだやるべき事は多い

私もこの一年間、都議会で公営企業委員長として交通局を所管してきましたので、この件にも取り組んできました。現在、都営地下鉄では何かしらのアクシデントがあると、以下のような「サイン」が表示されます。

突然、電車が止まってもこれならば不安は和らぐものと思われます。こういった取り組みは入り口論で、ろう学校改革や社会制度改革など聴覚障害者の観点から努力を重ねていこうと思います。

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