マスコミも音喜多氏も❝小池知事製造責任❞は?

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

音喜多さんブログ
小池知事が次期都知事選への出馬表明をされて、色々な整理をしていたら私のツイッタータイムラインの音喜多参議院議員のブログが入ってきました。

「小池知事を唯一、利用した男」こと音喜多も登場する『女帝 小池百合子』が15万部突破
久々に音喜多さんのブログに目を通し、タイトルのままだが今でも女帝を利用している所に氏の計算高さが窺がえます。ブログにはこう書いてありました。

当時から勝ち馬に乗って逃げたと散々言われましたが(もちろん私としての言い分はあるけど)、結果として小池百合子氏という存在がなければ私は今の立場にはなっていなかったわけで、そういう意味ではある種の感謝をしています。

思えば4年前の2016年7月5日に自民党都連の石原伸晃会長(当時)に推薦願いを提出したものの、ご自身への推薦が厳しいと見るや10日に推薦願いを取下げ、孤軍奮闘で戦われた小池知事。
ご自身は既に6月29日に出馬表明していて、この時点で都連の承認は得ていないとしていていました。

というのは、ご承知の通り、猪瀬直樹知事、舛添要一知事と2代に亘って「政治とカネ」が任期途中での辞職となった事を反省し、東京都連幹部会議では、候補者選びでは国会議員を除外することを申し合わせていたのです。当時、小池知事も都連の幹部だったのですが、その申し合わせを無かった事にしたのです。その後に、様々な都蓮へのブラックイメージが世間に広まり、小池旋風が起き女性初の都知事となりました。

百合子フィーバー
その際に、小池知事を支えた現職都議が3名、小池さん地盤の区議7名(いわゆる7人の侍)は間違いなく、孤軍奮闘の小池知事を支えました。私は当時、SNSやブログに力を入れてなく、自民党推薦候補の地味な事務作業に徹していました。
この時に、この上記10名を先頭に突進していった世論喚起を目の当たりにした衝撃をよく覚えています。自分でもただアカウントを持っていただけのSNSやブログを動かし始めたのも頃です。意外かもしれませんが、議員としてテレビに出るようになったのも、この都知事選からでした。


さて、小池社会現象を起こした一人は音喜多さんでしたが、2017年都議選後に都民ファーストの会幹事長を退任し、同年10月には前述3人の都議仲間である上田令子さんと小池知事の「希望の党」立ち上げ等を批判し離党されました。その流れから、離党後は都議会においては音喜多さんと小池知事の質疑は親子漫才のような言い合いでしたが、音喜多さんは昨年、都議を辞職されたのでした。

この間、音喜多さんの小池知事への批判は、たまに報じられるくらい。小池旋風を吹かせたような画面ジャック状態にはなりません。いくら視聴率が取れるからと、さんざん小池百合子アゲをしていた各メディアの姿勢はどこへいったしまったのか。
実情として、あの壮絶な都知事選後に焼け野原に残った私達は正に「夏草や兵どもが夢の跡」状態が続いています。

焼け野原から出直してきたのだが
それから「製造責任を果たして欲しい」「私達の政策にも耳を貸して欲しい」「真面目に小池知事側と政策論議をさせて欲しい」と各所で訴えてきましたが、実際に「小池都政vs自民党(知事野党)」で議論などを企画したテレビはほんの少しです。BSフジのプライムニュースや東京MX、アベマTVなどのみです。そういう番組をご覧になった方々は、小池都政と真正面に向き合って下さり、都政に関心を持ち様々なご意見を頂きました。

とは言え、先に上げたような小池都知事誕生に寄与したワイドショーは、この4年間ほぼほぼスルーでした。これでは、真っ当に小池都政4年間を評価した上で投票行動に繋がる都知事選挙にはなるわけがないのです。実際には、これは都知事選に限らず、各種選挙でも当てはまります。選挙でえらばれた公人の政策的足跡を可視化できるようなシステムの必要性を痛感しています。

音喜多さんの贖罪
その意味でいくと、音喜多さんは、ある意味で「製造責任」を果たそうと、本を出版したり、各媒体で発信することで、自身の贖罪を示し、小池知事に意見を言ってますがコチラも聞き流されてきました。彼の場合は、製造責任を果たす道半ばで2019年3月には都議会議員を辞職して北区長選挙に挑戦となりました。現在は参議院議員として小池都政をウオッチしています。


それとは対照的に、独自視点で製造責を果たしているのが上田令子都議です。彼女は、先の議会でも自身が知事与党に籍を置いていた頃に、小池知事時側とどんなやり取りがあったのか暴露話も含めて、小池知事に質問していましたが、知事は軽くいなしました。そして、マスメディアも製造責任を考えれば取り上げても良さげなものを華麗にスルーしています。テレビは目前に控えた都知事選への影響を考慮して公選法、放送法的に遠慮したのならば、今後は追及すべき案件かと思います。

いずれにしても、小池都知事も音喜多氏も似たもの同士で、その場その場のトレンドを掴む力は卓越している、しかしながら、腰を据えて耐え忍びながら掲げた政策実現プロセスを歩んでいく姿勢は若干足りないのではないかと私は思っています。

これまでの都政は、リーマンショックがあったとは言え、首都として大企業が集積し、人口が集中しており税収は他県とは比べられない程に潤沢でした、ところが、今回のコロナ対応で「大盤振る舞い」とも言える小池知事のバラマキで積み上げてきた約1兆円の基金(自治体の貯金)もの激減しました。という事は、今後の都政はコロナ後を見据えて、現実的に「選択と集中」をしながら財政立て直してをしていくのが目標となります。

今後の都政が大切に
7月5日は、都知事選挙と音喜多さんが抜けて欠員となっている北区補欠選挙も行われます。現在、議会構成では数の上で劣勢の自民党ですが「都政を取り戻す」為にも、自民党は負けられません。この選挙には他にも3名の有力候補がいるのですが、その3名とも音喜多さんに繋がるストーリーがあります。そういう意味では、主要候補者の中で自民党だげが非音喜多になるだろうという構図です。既に音喜多さんは北区におけるインフルエンサーですが、この選挙区で自民党が議席を奪還するか、音喜多さんカラーのいずれかが議席を獲得するかでは、未来の都政運営が全く違ったものになります。

私自身は4年前に小池都政を誕生させる原因となった「ブラックボックス」都議会自民党のレッテルを剥がし、都政における正当性を多くの方に知って頂く事こそが真の「東京大改革」だと信じ突っ走ってきました。しかしながら、少ししか、そのイメージは払拭出来ませんでした。まだまだやる事が多いのに、今週は、その自民党都連にガッカリして気が抜けかけています。こちらは追ってブログか動画で語ろうと考えています。

とにかく、真夏の決戦7・5は北区が「都政の正道」に向けて、とっても大事です!!




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