こんばんわ。
今日からドイツ・ミュンヘンに滞在しています。
世界をリードするような先進政策から参考に出来るものを抽出し、東京との未来ビジョンに生かそうという試みです。
まず始めには、ミュンヘン最大の企業で、日本でもよく知られているBMW本社に行きました。
ここでは、工場見学と環境性能自動車の現況と、水素なども含めた次世代の交通環境への展望策をディスカッションしました。
機密事項が多数含まれる為、控除内は撮影禁止で詳細をここで報告出来ませんが、とにかく広い工場内にはロボットの活用含めて、とにかくBMWが自信を持つ各工程での技術を見て感動しました。
特に印象に残っているのは、工場で働く方々への会社側の尊敬の姿勢です。例えば、3シリーズ製造当初のメンバー全員の写真と、全員のサインが入った初期車体に工場の一区画に置いてありました。次の車種になったらBMW博物館に行くとのことです。
春に私はアメリカ・デトロイト近郊の町を訪れた際に自動車不況の話を聞いていました。そちらとの比較も興味があったわけで、BMW社の担当者にリーマンショック後の世界金融危機時の雇用環境をお聞きすると、一人たりとて解雇しなかったという答えがありました。会社を愛し会社の為に尽くしてくれている人を切るのではなく、そこで労使が知恵を出し合って危機を乗り切ろうという発想だったそうです。スタッフへの姿勢ですね。工場内には「工業マイスター」という一定の資格を有する方達が、明らかに他とは異なるかっこいいスタイルで各所で点検をしていたのも付け加えておきます。
さて、話がそれましたが、今回のディスカッションの大きな目的は「環境性能自動車の未来」です。特に東京都では舛添知事が積極的に水素自動車社会の早期実現を訴えています。このブログの上部にある白いスポーツカータイプの車はBMW社が力を入れているiシリーズの電気自動車です。環境への意識を高めいかに低燃費で走る事をテーマに車体の素材、構造も軽量化に成功しました。また、風圧の影響も最小現に留める為にボディラインもこんな感じになたようです。
水素自動車の実用化については、BMW社としては「次世代の次世代車」という位置づけて、このiシリーズをどう進化させていくのか研究を重ねているようです。
ごくごく簡単に書きますとこんな所です。
最後に付け加えておきますが、日本にいるとBMWと聞くだけで「外国車」「高級」というイメージなのは当然ですが、ドイツ国民にとってはれっきとした「国産車」であり、町中のタクシーのほとんどはベンツでした。しかし、世界展開している自動車メーカーが、今、どんな思いで環境を考え新車開発をしているのかという哲学は、今後の環境に優しい持続発展可能な都市・東京の未来ビジョンを考えるにあたっては多いに参考になる要素がありました。
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