日本の精神の基なる源流はいずこへ。

おはようございます。

三原じゅん子参議院議員が「ご紹介したいのが、日本が建国以来、大切にしてきた価値観、八紘一宇であります」と発言した事でニュースになっていました。この八紘一宇の精神は日本書紀を基に田中智学が創った言葉で戦時中に各所で使われたものであります。

そこで田中智学です。言わずと知れた国柱会の創始者であります。
田中智学という必ず出てくるのが「日蓮主義」という言葉でもあり、日蓮が遺した「我日本の柱とならん」という哲学から国柱会と命名されたとの事です。

さて、この日蓮主義ですが小説「化城の昭和史」に描かれ、「近代日本の日蓮主義運動」に詳しくまとまっています。さて、その日蓮主義者には石原莞爾もいれば宮沢賢治もいます。一体、日蓮や法華経の何が彼らを突き動かしたのか私が法華経をより深く研究してみたいと思い立ったきっかけでもあります。

来月行われる統一地方選挙に向けて、様々な駅で街頭活動を立候補予定者達が繰り広げているわけですが、自分の主張を道行く人に訴えるという「辻立ち」を始めたのは日蓮だと言われています。時に罵られ、時に糞尿を投げつけられても「正しき理想」を訴えるスタイルでした。

現状を打破し前進するには既存の価値の転換がセットです。但し価値の転換と言っても良いものばかりではありません。悪いものもあります。しかし、政治の世界はその瞬間瞬間で判断をし決断していかねばなりません。その自らが正しいと思う方向について、人々の賛同を得るためにはやはり辻立ちしかないのかもしれません。

保守本流のある大物政治家に、正義の為に泥を被れる政治家であり、決断する事は時に多くの人を敵に回す可能性があるが恐れる事なく前に進む事が出来るだろうかと言われて事があります。今も胸に響く言葉です。

八紘一宇を造った田中智学がおり、その息子である里見岸雄がいたりと日本の国体を学問として研究する系譜があります。そして日蓮主義者として北一輝なども挙がってきます。日蓮をめぐる社会思想には大きなマグマのようなパワーが内在しており、内村鑑三が代表的日本人の1人として日蓮を選んだのも興味深い。まだまだ研究していく要素は盛り沢山だ。

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