小池都政と歩む2020への道。

おはようございます。東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

 

さて、12月15日は今年最後の都議会本会議で定例会は閉会となりました。しかしながら、年末の最後までオリンピックと豊洲市場に関連する特別委員会は継続審査が行われていきます。

 

それにしましても、なが〜い定例会が終わったなというのが第一の感想です。そして、最後の最後で自民党と公明党との関係がクローズアップされるという展開になり、まだまだ都議会の話題がメディアにあるというのだけは分かります。

 

さて、私自身が一部の雑誌で「有明アリーナの黒字を確信」「アンチ小池の急先鋒」というコメントを頂き驚くばかりです。有明アリーナの黒字運営はよっぽどの事がない限り実践出来ますし、政策論議以外で感情的に右だ左だとも話した事はないのですが不思議なものです。

 

「五輪調査チーム」による縮減は本当か?

そこでです。3大施設の見直しが全ての結論に辿り着く前に少なくとも私自身の見解を述べておきます。つまり、「五輪調査チーム」による縮減は本当か?というテーマに対しての私個人の思う<ひとりごと>と捉えて下さい。

 

4者協議の作業でIOCの助言により経費が削減される事は当然ながら評価出来ます。

ただ、前から触れておりますように2年前の会場計画見直し作業で2000億円の削減に成功しました。これは、あらためて新規恒久施設計画を取り止めて「さいたまスーパーアリーナ」にお願いした事や、夢の島で整備予定だった馬術会場も運良く、馬事公苑に変更出来る諸条件が揃っただけでなく資金的にJRAの援助の話もありました。つまり、そもそもの半径8キロのコンパクトという考えを見直す事で、大胆な計画変更を断行した関係各所の大きな功績です。

 

その過程を経てもなお、必要となったものが「見直し3施設」であり、2年前に見直し以降も競技団体との協議を継続し、精査を進めた事で「海の森水上競技場」では予備費、カメラポンツーンなどが不要という結論が導かれました。アクアティクスセンターでは、予算からすると落札差金が68億円(予算よりも安い金額で落札。入札は2年前の見直し後。)となるなど、調査チーム発足以前から大幅な”コストカット”が約束されていたのです。

 

こういう作業があまり報じられず「議会は一体何をやっていたのか?」と言われるのは不本意です。この点からすると、実は今の施設を建てる前提でコストカットという数字だけで作業を深めていくと「そこを触るか」という所にまでカットの波が押し寄せているのです。

 

悔やまれるプールの席数減

ほんの一例を挙げると、アクアティクスセンターは2万席を1万5000席に減らす事が、果たして、調査チームの実績なのかと悔やまれます。まだ、競泳が広く世間に浸透する以前の「世界水泳福岡2001」では、1万の観客席が満員となっていました。そこから、テレビ朝日の水泳実況が工夫に工夫を重ねた結果、ゴールデンタイムで中継されるスポーツの地位を確立してきました。すると、あれから19年後、間違いなく人々が知っている競泳選手は増えましたし、メダルへの期待感が高まる日本の首都・東京でのオリンピックだからこそ、これまでに無かった「2万席」も埋まるという考えで整備審議を進めてきたのです。

 

 

コストカットは正義なのか?

さて、他にも数字の切り詰めの為、有明アリーナでは知事が東京大会に向けて大切としているコンセプトの「再生可能エネルギー」についても、何とソーラーパネルの費用にまでコストカットの波が迫っていると漏れ伝わってきます。一部ではエスカレーター設備についても情報が漏れ始め混沌としてきています。これでは、調査チームが数字だけを追い求めた結果の先の2000億円とは意味の異なる縮減ではないのだろうかという疑念が湧くのです。今、公開されている情報を基に私も調査をしていますが、来週のオリンピック・パラリンピック等特別委員会で自民党を代表して質疑に立つ先生とよく相談をしていきます。

 

また、一部で有明アリーナを民間売却するという案が浮上しているとメディアが伝えています。公益性のある施設であり、使用方法では想像を超えるパワーを有していることから有明アリーナ単体で考えないで欲しいと広く世間に訴えさせて頂きます。私はかねてから、有明北地区を面で考えると言い続けています。だとすると、周辺施設との連動性ある展開を実施していくに当っては民間団体が中心になると、それこそ公益性が無くなります。特に、立地的に体操競技会場が仮設で大会後も残る中で、こことの連携は重大ポイントです。では、どんな具体策があるのか?ここは、私なりのエビデンスを重ねてお伝え出来るまで充実させていきたいです。

 

東京が一つになるまで

という事で、足の引っ張り合いはよくない。オール東京がまとまって2019、2020に向かっていくべきだと主張してきた私にとってはもどかしい日々が続きます。おそらく、今日の私のブログにも賛否両論のご意見が集まってくると予想できますが、いくら下げたという競争に走り出すと取り返しのつかない事になります。やはり、費用対効果を追求し、しっかりと施設が東京の宝となるように育てる必要あるのです。だから、私達は2年前の見直しで2000億円減額できましたが、誰もアピールはしていませんでした。

 

とにかく、大会後に、あるいはその10年後、20年後にやって良かったという認識が広がるオリンピックにしていかなければなりません。

 

 

 

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