おはようございます。
私が様々なヒントを頂き尊敬している前刀禎明さんがいます。
今般、本を出されましたがまた中身が良いのです。
さすがスティーブ・ジョブズが認めた日本人という肩書きを持つ方のプレゼン術には感動の連続です。
決して、本の宣伝をしているわけでなくて、今、このデジタルツールが爆発的に普及している中で何を考えるかです。
心が動く伝え方 [ 前刀禎明 ]
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科学技術と精神文化を考える時期なのではないかと思うのです。
かつて、日本大学会頭の古田重二良翁は昭和36年発刊の「日本精神と教育」と小冊子の中でこう述べています。
「何としても科学技術の発展に精神文化の発展が結びついて行かねばならぬこと言うまでもない。」
この当時は原子力の利用開発という局面に当たって思いでしょが、古田会頭が案じられていた以上に科学技術は進歩を遂げて、精神文化との差はつく一方であります。
「調和」を掲げた古田会頭らしい日本の精神文化が、科学技術の進歩とどうマッチングしていくのか教育の現場で研究したいと言っているわけです。
今、前刀さんのアップルを先頭にデジタルツールはどんどんと進化していきます。
しかし、前刀さんが「心が動く伝え方」で述べているようにビッグデータによって人間の行動パターンが規定されていくような社会は人類にとって決してよくないわけです。
そこでこそ、私達はアメリカでiphoneを使うのではなく日本でiphoneを使うものとして、叡智をかけて世界史において日本人の役割を探していきたいのです。それは産業の発展なのか、教育の発展なのか、一人一人が意識する事です。
私が伝統の匠の技にこだわり墨田区であれば地場産業を盛り上げたいというのは当然の事で、今いる技術者がデジタルと融合する事でビッグウェーブを世界に起こせるはずです。
先の都議会で私はトーマス・フリードマンの視点を拝借し「世界はフラット」になった事を訴えました。世界は確かに近くなったのですが、それは決して、日本がアメリカになったわけでなく、日本がヨーロッパになったわけでもありません。あくまで繋がったということだけです。
そこを間違えずに、自分が生まれ育ち養ってきたDNAをフルに活用した自分流のイノベーションで世界で活躍する日本人を輩出できる社会環境を整備していきたいものです。
プレゼンもスティーブ風が流行っていますが、自分流のプレゼンでスティーブを超える人材を身近な地域から出していきましょう。そのためには、自らを見つめる精神文化の飛躍的発展で科学技術の進歩に追いつきたい今日この頃です。
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