情報の歴史。あの日あの時代、地球上では色々な事が起きていた。

おはようございます。

今日は一風変わった本をご紹介致します。

私が古書店を探し探し回って、ようやく手に入れて以来

大事に取り扱っている本です。

下記にもあるように、アマゾンで調べてみると、5607円という値段ですが、
なかなか古書以外で見つけるのは難しかしく、
amazonnでは3万円を超す値段が付いています。

情報の歴史―象形文字から人工知能まで (Books in form (Special))/編集工学研究所

¥5,607
Amazon.co.jp

それだけの需給バランスがあるという事なのでしょうが、

私は定価+αの価格帯で探していたので、中々見つからなかったわけです。

さて、この本ですが、分かりやすく言えば、

世界同時年表です。

世界のあらゆる歴史を横軸・縦軸で見ていくことができるのです。

川松真一朗の「日に日に新たに!!」-IMG00072-20110615-0741.jpg

例えば、ラグビー発祥の年1823年はどんな年だったか調べてみると、

横軸で

「ペルー独立」

「シーボルト来日」

「モルモン教誕生」

「ニューヨーク・ガス燈会社設立」
「エッカーマン、ゲーテの秘書になる」

といった記述があります。

川松真一朗の「日に日に新たに!!」-IMG00073-20110615-0742.jpg

初代内閣である伊藤博文内閣が出来た年1885年を見てみると、

「田中智学、立正安国会結成」

「カール・フリードリヒ・ベンツ、

 1気筒3輪の自動車走行に成功(時速9マイル)」

「ボストン交響楽団、ボストンポップス結成」

「ボルティモアに世界初のトロリー電車」

「尾崎紅葉、硯友社創立、

 『我楽多文庫』創刊」

という具合です。

川松真一朗の「日に日に新たに!!」-IMG00078-20110615-0805.jpg

世界の同時期が、一目で分かるという凄い本なのです。

人類は、地球上で同じ時代に、

一体何をしていたのか?

どんな情報を刻んできたのかが分かるものであり、

史料としての年表と言うよりは、

関係性を発見する為の年表なのです。

ここでは、横軸について触れたわけですが、

年代ごとに

ジャンル・テーマを5つ設定して縦軸が構成されていますので、

縦の関係性も見えてきます。

川松真一朗の「日に日に新たに!!」-IMG00077-20110615-0744.jpg

例えばこちらは、1865~67年の3年間

「文豪とニュース」という項目にて縦に並ぶのは

1865 トルストイ『戦争と平和』発表開始

     キャロル『不思議の国のアリス』

     ロイター通信社、リンカーン大統領暗殺の

     ニュースを他より1週間早く

     欧州に伝える

     『ジャパン・タイムズ』発刊

1866 ドストエフスキー『罪と罰』

     福沢諭吉『西洋事情』

     江戸で西洋料理店開業

1867 「レクラム世界文庫」発刊

     ショールズ、実用タイプライターを開発

     幕府、ファクシミリ買上げ

というのが縦軸で並びます。

ちょっと時間が出来た時にペラペラ目を通すだけで、

とっても得をした気分になる一冊です。

ご近所の図書館に置いてあれば、直ぐに借りて、

じっくり向き合ってみたら面白いかと思います。

とにかく飽きる事が無い。一家に一冊、参考書代わりに手元にあると。

私にとっては、かなり心強い味方なのです。

昨日のポメラと同様に、ブログを書く上では最強ツールの一つにもカウントできるようなものです。

これから、「情報の歴史」もこのブログに登場する機会に恵まれそうですね。

6月15日

1 個のコメント

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    高校時代日本史の先生が
    「歴史は横からだけでなく、縦で見るともっと解りやすいし驚きがある」
    と言っていました。
    しかし全部を詳細に整理するのは大変で、やったりやらなかったり(笑)。
    もともと日本史は好きでしたが、当時この本があったらもっともっと楽しく学べたに違いありません。
    でも今からだって遅くない!
    見つけますね!
    ご紹介ありがとうございました。

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