おはようございます。
注目されていたギリシャの国民投票はほぼ全域で差がついて「NO」が勝利をしました。
つまりは、緊縮策を受け入れないという事ですね。
かつて、ハイエクは貨幣発行を政府が独占することの弊害を指摘。「貨幣取引の自由化」を訴えていました。そもそも、ギリシャが自分達の財政状況をごまかしてEU諸国に肩を並べようとした事に端を発する事ですし、今の現状を打破するのは容易な事ではないでしょう。
7月4日はアメリカ合衆国の独立記念日でした。
私が尊敬する人物の一人であるベンジャミン・フランクリンは「建国の父達」の一人です。このフランクリンが13の徳目で何を一番に訴えていたかというと「節制」です。その上で、勤勉に努力をすれば誰でもアメリカンドリームを体現できるだろうというメッセージを時空を超えて残しています。
さて、ギリシャでは、ユーロを離脱するのか?福祉政策等を薄くするのか?という二者択一に迫られている中で、ユーロに残り福祉政策に厚みを持たせる可能性を探りたいという究極の選択をした事になります。しかも、政権側は財政が厳しいにも関わらず、国民投票まで交通機関を無料とする大胆な策を発表したのにも驚きが広がりました。
時期的にフランクリンを意識したわけですが、よく生活水準は中々自分では下げられないと言われています。そりゃそうです。ギリシャ国民の判断には色々な見方があります。無責任だと言う厳しい指摘もあります。やはり、一度甘い蜜を手に入れると手放せなくなるのが人間なのかなと。そもそもフランクリンの「節制」という意識が浸透していれば結果は異なったかもしれませんが。
日本でも、高速道路無料化やこども手当に飛びついて政権交代をしたものの、結果的に財源を掘り出せなかったというのは記憶に新しい所です。やはり、どんな所にあっても一歩ずつ着実に、コツコツと積み重ねていく哲学を持っていなければならないなと戒めを感じたところです。
どちらにしてもギリシャ国民にとっては茨の道だと思います。
ドイツもどこまで譲歩出来るのか。フラット化した現代において、ワンクリックで世界が繋がっている以上、決して対岸の火事には出来ない事態であると言えます。外国為替以上で、ユーロ売り円買いからも目が離せません。
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