都議会オリンピック特別委員会の抜本的改革を求める。

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

 

今週は代表質問・一般質問

今週は東京都議会は第2回定例会の代表質問、一般質問が行われます。私も自民党を代表しまして、12日水曜日に一般質問で登壇致します。主に次世代を見据えて、東京都が行政として新時代に適応できる体制作り、マインド醸成を主題として質問する予定です。是非、ご視聴頂ければ幸いです。

 

また、この定例会ではオリンピック・パラリンピック及びラグビーワールドカップ推進対策特別委員会も開催されます。ワールドカップはいよいよ明日には開会式の100日前を迎えます。そして、オリンピックも来月には1年前を迎えるという事で、それぞれの関係者が細かい調整事項に入っていかなければならない時期となります。

 

これが都議会の委員会なのか

少なくとも2013年にオリンピック招致が決定して以降、東京都行政もオリンピック団体関係者も、そして議会も積み上げの準備を進めてきました。その間に、人事異動もあれば、知事も変わり、都議会の構成も変わりました。それは時の流れに沿って当たり前の事です。ただ、私が気になるのは議会でもこのオリパラメンバーが変わると、前任者との話が出来ていないのかは分かりませんが、またギアがバックに入って、既に終わった議論の再燃や基本的な事の確認事項を求めると質問が目立つのです。

 

全体像の核心に迫っていく過程での、確認事項ならよいのですが、電話で聞けば分かる事、資料を見ればわかる事、そもそもの基本認識が足りないことの質問も多く、何の為の委員会だろうかと首をかしげる場面も少なくありません。小池知事になった後は都政改革本部の五輪調査チームの方向性がいかに現実離れしているかを検証する意味合いも強く、議論としては成立していたのですが、現在は毎度終わる度の徒労感が残ります。特に、オリンピックに関する特別委員会という事もあり注目度が高く、質問してメディア(オウンドメディア含む)に登場することの方が優先、質問する事に意味がある的なのかなぁと感じる事もしばしばです。
 

私が徒労感に終わるだけならよいのですが、この議会対応に追われて作業が止まってしまうオリンピック・パラリンピック準備局の仕事のクオリティに影響するのではないかと危惧するところです。その意味において、特別委員会ではよほど大きなテーマ、審議事由が発生しない限り、極力開催は見送り、細かい質疑を繰り返して現場の作業がストップするのを防ぐべきだと思うのです。

 

委員の仕事は多岐に渡る

こういう事を書くと「委員会放棄か!」と批判もあるかもしれません。とは言え、特別委員は実力者が揃っており、委員会外でも準備の為にやる事は沢山あるわけですから決して仕事を放棄するわけではないのです。あくまで特別委員として、それぞれの専門分野で力を発揮して20年大会の成功に導く汗をかくものです。

 

リオ大会後から、都議会の内外で私は輸送オペレーションの成功を大会の成功だと確信し、この課題に取り組んできました。街づくりや、警察の観点、あるいは自動車側の視点から議論・研究を積み重ねてきています。ですが、都議会の特別委員会は何でも質問が出来る委員会ではありません。あくまで、報告事項ベースです。つまり「こういう会議がありましたよ」とか、「こういう発表がされましたよ」という都職員の報告の範囲名でしか質疑出来ないのです。特別委員会自体が、毎週開かれているわけではありませんから、時として旬な話題を逃している事もあります。それでいて、特別委員会用の資料作りや質問調整に入る事はやはり効率が悪くなってしまう事もあるのです。

 

みなが得意分野で力を発揮

私は、これから1年間、更に生産性・効率性を上げて準備していく為にも大きなテーマだけに特化した特別委員会とすべきだと考えます。あくまで細かい審議を省いていく事であり、他のオリンピック開催都市でも似たような事例はあります。但し、先ほども触れましたが委員の仕事は沢山あるわけで、それぞれがもっと精進して実務で貢献していくという姿勢は忘れてはいけません。

 

 

 

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