【東京の大気中ベンゼン】と【豊洲の大気中ベンゼン】

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

 

豊洲の環境基準は

さて、今日は大気環境に触れます。最近は地下水モニタリングの9回目あるいは9回目の再調査結果に世間の注目が集まっています。今日は大気環境の状況に触れていきます。

 

大気中ベンゼン

1月の豊洲市場移転問題特別委員会報告事項として出された資料の中に12月に測定された大気中ベンゼンの値が記されています。

 

12月1日〜2日

青果棟 

建物1階0.0019 地下ピット内0.0003

 

12月21日〜22日

水産仲卸売場棟(6−1)

建物1階0.0027 地下ピット内 不検出

水産卸売場棟

建物1階0.0023  地下ピット内 0.0006

 

ちなみに、

環境基準は0.003です。

不検出の定量下限値未満(0.0003)

*単位はmg/m3

 

一時期はこのベンゼン値も心配材料となっていましたが、ご覧の通りでして今は豊洲市場内の大気中ベンゼンは環境基準以下ですから安心と言えます。このブログ内では、幾つか抽出ポイントとしましたが、この12月調査ではベンゼンはどこも環境基準内です。

 

1997年度、2000年度の大気中ベンゼン

そこで、私はこの豊洲内の大気がどんな状況か、過去の都内のデータを探してきました。

私の手元にあるのは、1997年度、2000年度の東京都内の大気中ベンゼン値です。

区部 0.0028(年平均濃度・2000年度)

   0.0062(年平均濃度・1997年度)

多摩 0.0023(年平均濃度・2000年度)

   0.0047(年平均濃度・1997年度)

これが沿道測定になると、

区部 0.0035(年平均濃度・2000年度)

   0.0087(年平均濃度・1997年度)

多摩 測定無し

(上は単位mg/m3)

になるのです。

 

分かりますか。今から18年前の区部沿道では環境基準を超える大気中ベンゼンが年平均で検出されておりました。

それでも、当時、今のようにメディア等で大気中ベンゼンが人々にとって気になるテーマではなかったように思います。

 

2015年では基準内

そこで、2015年データをご覧頂きます。

区部沿道 は0.0013と環境基準以内におさまっています。

これは様々な要因があるでしょう。環境意識が高まってきた事もあるでしょうが、皆さんご存知の通り2003年に石原都知事が進めた「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」いわゆるディーゼル車規制条例によって、東京の大気環境が改善された事を指します。

 

今日はとりとめもないデータですが記しました。

 

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