東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少です)です。
東京都予算成立
下のMXニュースでも報じられましたが、昨日は平成29年度の東京都予算が成立しました。あれやこれやと言われておりますが、当初から私達が普段言ってきた事と小池知事予算のベースは同じだったという事で反対はしてきませんでした。「 小池知事の予算案について(自民党都議の感想) 」(1月27日)しかし、市場整備に関しては足りない部分があるので増額案を出しましたが知事与党連合に阻まれました。
さて、私自身はこのニュースでも取り上げられたように、開会直後に「動議」を提出致しました。何かというと都議会としての意思を示す「決議案」を出させて欲しいと議長にお願いしたのです。通常であれば、日程追加(上程)し、更に決議を都議会としてどう扱うかという内容です。
私から議長へ動議の発言
以下が内容です。
この際、動議を提出いたします。
これまで、都議会では市場問題について、さまざまな観点から調査し審議を重ねてきましたが、未だ最終的な結論を得られていません。
知事は去る3月24日に「市場のあり方戦略本部」を立ち上げ、市場の今後のあり方等について検討し、総合的に判断していくと表明したところですが、都民とりわけ市場業者の皆様から、早急に結論を出すよう求められています。
従って、
1 知事は、市場移転について、早期に決断すること。
2 知事は、結論が出るまでの間、築地市場の安全・安心を十分に
確保すること。
3 都内にある全11の中央卸売市場の課題についても、万全の対策 を講じること。
といった内容の市場問題に関する決議案を提出し、本日の日程に追加されることを望みます。
あくまで議事にかけて欲しいというお願い
私が動議でお願いしたのは、あくまで「日程に追加」されること。上記をご覧になればお分かりのように、ごくごく当たり前の内容で、豊洲という言葉も使っていないのに審議さえされないのかと、普通の感覚では全く分かりません。
この動議に賛成したのは自民党、日本維新の会、新風自民党の3会派で、公明党、共産党、都民ファーストなどのいわゆる小池知事与党連合は揃って反対に回られました。実際に、私達が用意した決議文自体は表に出る事は無くなりましたが、これが今の都議会です。
本日の報道を見ていたら出演者が「議会として早期決断しない選択をした。」と発言されていました。結果としては、そうなのかもしれませんが、あくまで、その事を他の議員の皆様に呼びかける前に封じ込められてしまったのです。
無期限でいいのか市場問題
この市場問題。ご承知の通り、毎日毎日、築地と豊洲が共存することで不要な維持管理費、そして補償費が発生します。しかも、現状のように知事の「一旦立ち止まる」が無期限です。先行き見えない中で、どうやって先の対策をしていくのか。これにじっくりと向き合って欲しかったんです。
“与党ボケ”、“野党ボケ”
公明党と共産党を味方にした都民ファーストはこれから数の力では圧倒的に強いわけです。昨日も他党が最大会派と自民党を批判しますが、最大野党ですから批判の仕方が間違っています。そして、自民党側も小池知事に「野党」と認定された事も直視しなければなりません。与党ボケ、野党ボケが双方に解消され、地に足着いた議論を行わねばならぬのです。
「決められる」「ブレない」政治
私は自民党を愛していますが、それは「決められる」「ブレない」政治を実践してきたからです。今定例会でも、私は小池知事の肝いり政策についても意見を申し上げ、賛同の意を示すところは示してきました。これまでも、五輪施設見直しや文化事業では真正面から知事側と議論をしてきたつもりです。ただ、世の中の小池知事人気を意識して日和見になりかけそうな雰囲気もあるのが今の自民党です。
ここは一踏ん張り、大いに正論をぶっていきたいと考えています。
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