首都・東京の未来を決める開かれた議論。

こんにちは。東京都議会議員(墨田区選出)の川松真一朗です。

さて、一昨日はAbemaTVの「AbemaPrime」に都議会議員6名が出演し都知事・都政について生討論でした。私としては、政策論議をしたかったのですが、議論の前提となる「目指す都知事像」「目指す議会像」に終始した感があります。

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さて、その中で「都議会はブラックボックス」だというコメントがありました。しかし、議会は誰でも傍聴出来ます。本会議も委員会もどなたでも大丈夫ですので、是非とも多くの方にお越し頂きたいと思います。今回の討論番組では、都議会の存在が知られていないという指摘もありました。当然です。マスコミ取材者もほとんど委員会傍聴などにはおりません。ほとんどの方が知る由もないのです。

本会議では知事に対して各会派が質問をします。当然、質問が悪いと知事側の答弁も熱の入らないものになってしまう傾向にあるようです。ですから、私達は前述のように入念な調査をし議会質問へと臨みます。それは当然、全議員同じでありますが、その調査方法や各議員の専門性などの総合力で質問出来ますので実に個性的な内容になっていきます。そこでは、知事の考え方や性格なども考慮しながら質問作りをしていけば中身のある知事答弁が出てきます。これは与野党関係なく共通事項です。

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また、知事と議会の関係も議論になりましたが、私は「喧嘩するにも信頼関係が必要だ」と強調しました。決して、馴れ合いという事ではありません。地方議会は首長と議会が何にせよ同じ方向を見ないと改革は進みません。それが「執行機関」である知事と「議決機関」である議会との関係です。

昨夜の討論では、MCの小松靖アナウンサーから「都政の歴史上どうだったのか?」という声がありました。私としては衝突する事もあるでしょうが、進んできているので議論はちゃんとなされてきたという印象です。それが馴れ合いなどではなく、美濃部都政では完全な緊張感があったでしょうし、直近でも民主党与党時代の都議会では深夜にまで及ぶ議会も多々ありました。そういう歴史がありながら、一方的な「都議会はブラックボックス」だという批判は適当ではないと思うわけです。

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これは議会だけでなく、日常社会どこでも同じです。育ってきた環境は人それぞれですから、思想・信条が皆異なります。だからと言って、最初から「嫌い」「話したくない」「相容れない」などというマインドで議論に向き合ったら何も生まれないのであります。アメリカ合衆国なんてあんな大きな国でありながら、正に多様性の社会においてでも最終的に合意形成がなされています。オバマ大統領も絶対権力者という事でなくオバマケアの審議では多くの時間を割きました。

江戸から東京、そしてTOKYOへと変化を遂げてきたこの都市の議会は時代と共にカスタマイズされてしっかりとした議決機関として成長をしてきたものです。私の信条は「道統を尊ぶ」という事です。歴史を無視して、今を語れない、未来を語れないと常日頃から考えています。

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じゃあ、東京都議会の歴史はどうなのか?美濃部都政、青島都政、石原都政、今こそ見つめなおす必要があるかもしれないですね。

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