相撲をオリンピック競技にしよう!!

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

 

IOC正式承認感謝の集い

さて、3月20日は都内ホテルにおきまして、相撲関係人にとって大きな意味のあるパーティーが開かれました。

それは国際相撲連盟が国際オリンピック委員会IOCに正式承認された事の感謝の集いです。不肖私がこの会の司会を務めました。東京オリンピック種目となった空手からは笹川尭先生、JOC代表として橋本聖子副会長がご挨拶されました。私は物心ついた時からプロアマ問わず相撲に接し、テレビ朝日も大相撲ダイジェストがやりたくて入り、今でも時に相撲評論家の肩書きで活動する事もあります。

 

ヤーブローの衝撃

かつてテレビ朝日では世界相撲選手権を放送しておりました。1992年の第1回から両国国技館を舞台に様々な名勝負が残されていった大会です。この大会から角界に進み、出世してきた選手(力士)も多くいます。特にテレ朝効果もあり、この世界大会で有名になったのがアメリカ出身のエマニュエル・ヤーブローです。300kgを超える体重は当時の大相撲で現役だった小錦以上で日本の相撲ファンへの衝撃は大きいものでした。世界王者にもなったヤーブローですが、角界とは縁がなく格闘技界へ進みます。格闘技ファンに印象的だったのは、UFC3トーナメントへの出場です。この大会はホイス・グレイシー、ケン・シャムロック、キモらが出場し、注目が高い中で一際大きいヤーブローがオクタゴンの金網リングに上がった瞬間は圧巻でした、結果的に負けましたが。

 

世界で広がる相撲大会

話を戻しますが、現代の大相撲界で活躍する欧州系力士は世界ジュニア大会も含めて、国際相撲連盟出身です。各大陸ごとに大会も開かれ、中でもヨーロッパ大会は本当に観客含めて盛り上がります。こういう世界への相撲の普及や認知度が考慮されて、昨年10月の第133回総会で正式に相撲が承認団体となりました。相撲は暫定承認団体からの昇格となったわけです。

 

国際相撲連盟の歩み

そもそも同連盟は1983年に国際相撲協議会として設立されて海外への相撲普及を開始しました。それに伴い諸外国の関心が高く、指導者の派遣依頼なども多くなります。その機運を感じて1992年に25の国と地域によって国際相撲連盟としての形が出来てスタート。現在も会長を務める田中英壽会長を中心に立ち上げられたわけですが、当時はIOCサマランチ会長が相撲の素晴らしさを理解し大きく後押しして下さいました。そのおかげでもあり、1998年にIOC暫定承認団体となりましたが、その後いったん解除されます。あらためて、2005年に再び暫定承認団体となり、今回の正式承認ということになりました。

 

 

オリンピック種目にするために

相撲の海外普及開始から約30年、現在では84の国と地域が加盟しています。

そもそもの国際相撲連盟設立時の目的である「日本の相撲を広く海外へ普及させること」「子供たちに相撲を介してオリンピックという1つの夢を与えること」「男女の隔たりの無い相撲の普及」などを実践し続けるために、次の大きな目標はオリンピックの正式種目として採用される事になります。

 

その為には、プロである日本相撲協会と国際相撲連盟でプロアマの懸け橋となる組織が必要になると思います。かつて、野球においてもアマチュア主導でオリンピック参加の道を開き、その後プロも参加できるようにする為に、長船氏らを中心に1994年に全日本野球会議(のちの日本野球協議会)が設立された事でプロの参加が可能となりました。これがアテネオリンピックでの長嶋ジャパンに繋がっていったのでありました。今こそ、相撲界の未来の為に、アマチュアの田中会長、プロの八角理事長という類稀なるリーダーシップを持たれる両巨頭の連合に大きく期待する相撲関係者が多くおります。

 

相撲は日本古来の武道でありますが、すでに海外での普及も広がりを見せており、日本中から後押しがあれば私は決して不可能な課題ではないと考えております。是非、日本の国技をオリンピックへ、力を一つにしていきましょう!

 

 

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