札幌開催は決定事項でない。逆転開催に向けて、動く。

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

 

調整委員会は30日から

コーツ調整委員長が小池知事を訪ねたのが25日。調整委員会が始まるのは30日です。そして今日が27日。もう残された時間はわずかです。

前回のブログでも書いたように(都議会自民党、IOCへ断固抗議の談話発表。)、都議会自民党はバッハ会長への抗議声明を発表しました。その後も、小池知事や様々な都関係者が北海道案のマイナス面を発信しています。

 

コーツ委員長は北海道は既定路線だという姿勢で小池知事と向き合い、実際にその姿勢は崩さず都庁へも足を運ばれました。本当に東京開催を死守する為の私達の唯一の方策は、バッハ会長やコーツ委員長といった権限を持つ方を説得する事のみです。もし仮に、暑さだけでバッハ会長が思い立ったのならば、他の競技はどうなってしまうのかなんていう不安も残ります。マラソンにしても東京で見たい人もいれば、札幌で見たい人もいる。アスリートファーストの観点から「東京がいい」「札幌がいい」と優劣を比較するのもナンセンスです。両方にメリットがデメリットがあります。この展開は水掛け論になってしまうと思うのです。

 

マスコミでアピールする人、地味に有効打を放つ人

これまでは世間を動かそうとすると、派手な事などを発表するなどしてテレビや新聞などのマスメディアを動かす事で世論喚起を起こせば事態が動いたのかもしれません。私はそういうこれまでポピュリズム的に動いて世間を動かすような手法では、この事態を打開するのは到底無理であると考えています。コーツ委員長の都庁訪問を目の当たりにして強く感じました。だからこそ、関係者一同がこれまで築かれた人脈や智恵を基にして全力投球していく必要性を感じているのです。今、様々な方があらゆるチャンネルを使ってIOC幹部へアプローチをし東京開催を模索しています。

 

これを都政における政争の具にする気はさらさらありませんが、都知事や周辺は有効打の無い策を繰り出しているように見えます。テレビ出演を見ていたら小池知事も「東北開催」に言及しています。「都庁のなかにも復興五輪って言っていたんだから被災地でっていう声も」というニュアンスでした。こうなると、もはや都知事や都庁職員が北海道はダメだけど、東北ならいいと言っているようなものです。知事も、知事を支える人も、自分に話がきたのが遅かったという点で意地を張っているのが露呈しています。この点は、小池知事と武藤組織委員会事務総長との会談が鍵だったんだと思います。一部の都議発言や、費用面もそうです。ただ、ここも言った言わないの応酬では埒が明きません。

 

東京の夏は暑いかもしれません。ところが、対策はやってきています。そこで遮熱性舗装の話ばかりでていますが、沿道の体制も同様です。先日のMGCもそうですが、主要ポイントは東京マラソンのコースでもあり、皆で大会を成功させようという考えを持っています。昨日も沿道沿いの各自治体を代表する方々と連絡を取り合い、30日の調整委員会前にIOCにどうやって自分達の思いを伝えていこうかという話も出ています。

 

東京開催を守るべく

私達都議会自民党は極めて現実的に議会意見を集約しようとしていますが、パフォーマンスしたい人々と価値観に差異があり中々前に進みません。週明けにオリンピックの特別委員会が開催されますが、都議会の中で質疑するにしても当事者がそこにいるわけではないので事態を前に進める有効打にはなりません。

 

私達は東京が他より優位である点を強調し、そして暑さ対策について、これまで取り組んできた事を真摯に訴えっていきます。マラソン沿道自治体だけでなく、その周辺自治体も東京開催へ動きが出てくる事と捉えています。

金曜日の談話で世間にお伝えしたように小池知事と一体となって取り組むつもりです。ここは知事側近の都庁職員も変な忖度をせず力を合わせましょう!

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