「ポスト白鵬時代」の主役を探す令和2年。

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

 

現役横綱が近いうちに引退すると発言!?

 

白鵬「今年引退」と発言…2020年にかける思いと亡き父との約束(サンケイスポーツ)

 

成績不振でもない横綱がこんな深刻なテーマに言及するとは新年早々驚いたのは私だけではないはずです。

横綱・白鵬はその取り口や言動から日本の相撲ファンからこれまで厳しい意見も寄せられてきました。しかしながら、横綱・朝青龍が2010年に引退してから、この10年間、彼が先頭に立って大相撲界を牽引してきた事は間違いありません。その間、横綱・日馬富士横綱・鶴竜横綱・稀勢の里といった横綱も誕生しましたが、白鵬を中心とした優勝争いは変わりませんでした。

 

 

 

横綱は品格を問われます。これは土俵内外においてであり、この「品格」が問題になったケースは幾つかあります。その中で、白鵬も前述の通り、時に批判の対象になります。が、私は純粋に「青白時代」と呼ばれた朝青龍と白鵬の熱闘にしびれていた世代で、当時はテレビ朝日で相撲担当でしたし支度部屋に入った時からピンと張り詰める緊張感の中で、両雄のぶつかりは鮮明に記憶があります。朝青龍が引退してからは「白鵬時代」があり、その間に日本人期待の若手である豪栄道琴奨菊栃煌山隠岐ノ海といった有望力士が台頭してきましたが、白鵬を引きずり下ろすまでには至りませんでした。

 

横綱昇進から13年

その白鵬も今年34歳、2007年5月場所後の横綱昇進であり綱を張るのも実に13年です。当時、白鵬は横綱土俵入りについては「不知火型」を選びました。吉葉山の後輩として部屋の伝統を受け継いだ形でしたが、「不知火は短命」というジンクスを打ち破ったのですが、さすがに精神的にも肉体的にもキツイ時期に入っているのかなと思います。元号も平成から令和となり、間違いなく白鵬は「平成の大横綱」ですが、「令和の大横綱」と呼ばれる事はないでしょう。朝乃山ら若手が成長してきた事も含めて、日本国籍取得もあり、ふと口にしたのが「今年引退」という事だったのかなと感じています。

 

私は、相撲担当になって、貴乃花、朝青龍、白鵬と平成の大横綱を取材する、その空気に触れる機会に恵まれました。とは言え、白鵬だけは入門した頃から近所を歩いていたのを見て、体の小さい少年が強くなっていく過程を見てきたのです。あれから20年、本当に早いものです。当時一緒に角界の門を叩いた猛虎浪千昇は一昔前に引退しました。そして、ワイドショーからターゲットにされる様々な事案を乗り越えてきた相撲界の中心にいたのは白鵬であることは間違いありません。

 

こういう発言をテレビで横綱・白鵬が語った事は極めて重い事です。でも、そう話されたならばこそ、令和2年は「ポスト白鵬時代」のヒーロー達をウオッチしていかねばなりません。

昨秋、稀勢の里の断髪式がありましたが、その時に横綱・白鵬と写真を撮らせて頂きました。「いまさら何?」と言われましたが、実は冒頭の1枚こそ私にとって初めての写真なんです。他の人のお願いをする事はあったり、様々なところで顔を合わせる機会はあったのですが、横綱昇進から10年以上経って初めての横綱との写真でした。その後、九州で優勝。さて初場所はいかに?

 

(尚、本稿において各力士については敬称の〇〇関を文書の見やすさの観点から省略させて頂きました。)

 

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