被災地中学生の歌を聴き故郷を思う。

おはようございます。

昨日、国際ロータリー第2850地区東分区主催の東日本復興支援チャリティーコンサートに行って参りました。

川松真一朗の「日に日に新たに!!」-IMG00161-20120323-0938.jpg

新日本フィルハーモニー有志の皆さんやソプラノ歌手サイ・イエングアンさんと共にステージに立った葛飾区立常磐中学校合唱団。そして、仙台市立八軒中学校吹奏楽・合唱部の歌声に感動して帰ってきました。

特に八軒中は、仙台市若林区にあります。場所によっては大打撃を受けたエリアです。

この八軒中の皆さんは3曲歌われました。

「しあわせ運べるように」
→阪神淡路大震災後に故郷再建を誓い歌われたものです。“天使の歌声”川嶋あいさんが歌った事で知られています。
「手紙~拝啓 十五の君へ~」
→アンジェラ・アキさんが作詞作曲しピアノ弾き語りで聞かせる一曲。
「あすという日が」
→八軒中の皆さんが震災後に人々を元気付ける為にチャリティーで歌い続けている曲です。現在はCD化されていて、収益金はみな被災地支援に使われているそうです。昨年末の紅白で秋川雅史さんと夏川りみさんが歌われたのは記憶に新しいところです。

さて、ここ最近、このブログで拘っている「地域学」ですが、今日のコンサートでその思いを強くしました。

八軒中の生徒さん達が大きな思いを持って歌われる曲の一つ一つに一日も早い故郷再興への思いを感じたわけです。例えば、私が復興支援機構理事として活動をしていますが、それはあくまで東京の人間が出来る事はないかとやっている事にすぎません。被災地の皆さんのお気持ちの深いには踏み込めません。

言葉では共有出来るかもしれませんが、深い部分で無理な話です。それはやはり当事者が被災し、故郷が変わり果てて親族・友人を失った方の気持ちです。

仙台の八軒中の生徒さんが歌うからこそ、被災地の皆さんの気持ちが前へと向かわれるのかなと思います。「明日という日が」は多くの方が歌われていますが、正直な話、今回は生で聞いていたという事もあるでしょうが、一番感動しました。喜びも悲しみも歌に乗せてチャリティー合唱を続けてきたからこそ醸し出せる雰囲気がありました。

そこで「地域」に根を張る大切さを思ったのです。今の政治家は地元出身者かどうかはそこまで重要視されないと過去にも記しました。ところがです。例えば、私が東北に行って被災者の代表として政治家が務まるかと言えばそうではありません。今だけでなく未来に向かっても、そのDNAを持つ事は出来ません。八軒中吹奏楽合唱部の歌を聞き、しみじみと感じたものです。

ただ、メディアの役割にも繋がってきますが、「被災地の代表」ではなく「被災地の代弁者」として自覚し、その土地の繁栄に繋がる為の活動は出来るでしょう。今も、復興活動の一環として、被災地の現状を人に伝え、真の意味でサポートしてくれる方々を募っています。

ちなみに、八軒中の皆さんは25日日曜日の夜23時TBS系列の「情熱大陸」に登場します。彼らの歌声を心の奥の奥まで感じて下さい。

3月23日

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